今年の7月にセカンドダイバー植村直己モデルと通常モデルがcal.8L35を搭載し、発売されます。
過去記事でも触れていますが、セイコーはセカンドダイバー復刻モデルのほか、現代デザインも既に発売しており、素材違いやカラー違いが多く発売されているファーストダイバー復刻等とは異なって、ケースシェイプがそもそも違うモデルを発売するという新たなアプローチを仕掛けています。

【おさらい】
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左(旧):横42.7mm×縦46.6mm×厚さ13.2mm
     cal.6R35 154,000円
右(新):横44mm×縦49.3mm×厚さ13mm
     cal.8L35 330,000円
ケースのダイヤシールド加工やカーブサファイアは共通スペックです。


どちらも、

1970メカニカルダイバーズ現代デザイン(1970Diver's Modern Re-interpretation)』

として発売されています。てっきり、新モデルは別のコンセプトが充てられているかと思いきや、違うんですね。
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2つのモデルを「SEIKO」ロゴで重ねてみると↑のようになります。
(下が新モデル、上に旧モデルを重ねた)
大きく異なる点はリューズ位置です。また、新モデルの方がケースそのものが大きいこともよく分かります。

旧モデルはファーストダイバー現代モデルやSEIKO5スポーツなどの系統を感じさせます。その一番の特徴がベゼルの数字デザイン・大きさ(比率)です。

そのため、新モデルよりも「現代」というイメージがしっくりきますし、モデルライフサイクルの長さやモデル展開の広さを感じます。
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新モデルはベゼル比率や数字デザイン、文字盤カラー、夜光の色調などから、現代モデルというよりは、復刻寄りのデザインだと思います。
また、画像からでは判断できないのがブレスの質感です。旧モデルの倍以上する価格ですから、ブレスの仕上げや質感、つけ心地などはより洗練されているものと思います。

ファーストダイバー復刻は、ムーブメント違い・外装違いなどでバリエーションを増やしました。現代デザインは、文字盤等のカラー違いによる展開です。
セカンドダイバーは復刻モデルがファーストダイバーほどヒットしなかったので、このように現代モデルを新旧織り交ぜて展開することとしたのかもしれません。


ファースト、セカンドとも新たなモデル展開を控えています。
セカンドダイバーは大きさやデザインがファーストダイバーに比べて万人受けし難いため展開数が少なかった(黒・緑・青)ですが、セイコーを代表するデザインであることから、私も機会があれば入手したいモデルでもあります。
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