2017年のバーゼルで発表され、瞬く間に市場から姿を消したSBDX019の衝撃から3年。
プロスペックス55周年で再び発表されたとおもったら、新素材&ムーブメント変更で税込70万円超の衝撃。
もうあかん、ファーストダイバー買えない…と思ったら6R35搭載で、よりオリジナルに近づいた限定モデルが登場した2020年。
やれやれ、今年もあと3ヶ月かと思ったときに発表となった、ファーストダイバー復刻追加モデル。
過去のモデルも振り返りながら、みていきましょう。


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左から、
2017年7月発売
 SBDX019 cal.8L35 SSケース 2000本限定
 350,000円+税
2020年6月発売
 SBEX009 cal.8L55 エバーブリリアントケース 1100本限定
 650,000円+税
2020年11月発売
 SBDX041 cal.8L35 エバーブリリアントケース 300本限定
 480,000円+税
2020年11月発売 
 SBDX039 cal.8L35 エバーブリリアントケース 1700本限定 
 480,000円+税 

cal.8L55は、日差+15秒〜−10秒 パワーリザーブ55時間 37石
cal.8L35は、日差+15秒〜−10秒 パワーリザーブ50時間 26石

とまあ、ざっとスペックを並べていくとこのようなかたちになります。
早見表はこちら。
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なんでしょう、新作の帯に短し襷に長し感は。
トロピックベルトモデルが欲しいけど、70万も払えないし、寅さんモデルというイロモノは嫌。
黒文字盤が欲しいけど、第1弾はプレ値、もう一つは寅さんモデル、しかも50万超え。

いかに、第1弾のコスパがよかったか分かります。
ただ、第1弾も発表当初は高い高い言われてたんですけどね…

おそらく皆が望んでいるのは、
 SSケース、黒文字盤、トロピックベルト、8L35で300,000円+税
でしょう。
セイコーにとってファーストダイバーは特別なモデル・デザインです。だからこそ、オリジナルデザインモデルは安売りせずに、わざわざ現代モデルを用意して、差別化を図っています。

このところ、フレデリック・コンスタントのハイライフシリーズやチューダーの新ロイヤルなど25万円前後のタイムピースの元気がいいです。
少し前から、モーリスラクロアのアイコンに代表されるような価格に似合わぬ出来を海外ブランドが打ち出してきています。
もちろんこれにはカラクリがあって、どのモデルも外販ムーブメントを載せています。そう考えると、自社ムーブでパワーリザーブ70時間の6R35を10万円代で発売するセイコーの凄さに改めて驚かされます。

しかし、10万円代ではなく、20万円代半ばまでプライスレンジを広げると時計の出来が一段上がります。
実は、セイコーはアストロンシリーズは20万円代半ばはありますが、機械式ではほとんどありません。
プライスレンジが10万円代から始まって、機能等の追加で20万円代となり、スタートプライスが20万円代ではありません。

そこが少し残念なところですが、ムーブメントのヒエラルキーを考えると、6R35で20万円は高すぎる、8L35では安すぎるとぽっかり穴が空いています。
税込20万円代半ばのタイムピースは、これから伸びていくと思っています。
今回のファーストダイバーでも、ブリリアントケース、6R35、225,000円+税のスッピンモデルから始めると、新たな道が開けたかもしれません。



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