タイトルなし


私がオリエントスターのパワーリザーブ計のことをあまり好意的に捉えていないことは、長年このブログをお読みいただいている読者諸氏にとっては、ご存じのことと思う。
パワーリザーブ計の役割は、あとどれぐらい駆動するのかの見える化にあるのだが、私自身はそんなこと求めていない。
100時間や120時間といった長大な巻上時間をもってして、まだこんなに(巻上が)ある、とそのパワーリザーブの長さに感動したいのであり、1日外していただけでパワーリザーブ計が半分までいってしまい、「あぁもう巻き直さなくては」と焦らされるような38~50時間程度では、むしろ無用の長物、なのだ。

オリエントスターは、パワーリザーブ計がアイデンティティであるがゆえに、すべてのモデルに搭載されているのですが、今回新たに発表されたモデル(sakigakeシリーズ)は、オリエントスターでありながらパワーリザーブ計非搭載という画期的(?)、ブレイクスルー(?)モデル。

おそらく、「オリエントスターにパワーリザーブ計は必須だろう!」という社内勢力を黙らせて、企画を通した担当者さんの苦労が想像できます。
私の周辺だけかもしれませんが、SNSでも好意的な意見が多いです。

このモデル、パワーリザーブ計無しに注目しがちですが、他にも色々と注目すべき点があります。

① ノンデイト
 サイズは、直径 39mm、厚さ 11.8mm という腕馴染みのよいものに仕上がっていますが、こういったモデルですと、ついて回るのが「日付ありなし」問題。
 しかし、今回は潔く3針ノンデイトとしました。たしかに普段使いとしての使い勝手は制限されるかもしれませんが、時計好きとしてはこの選択は嬉しい。
 もしかしたら、パワーリザーブ計をオミットする条件が、日付無しにすること、だったのかもしれないですけどね。

② 新ムーブメント
 新開発のcal.F7542は、パワーリザーブこそ50時間と一般的な数値ですが、その精度「日差+15秒~-5秒 」とかなりの高精度。
 パワーリザーブこそ異なりますが、セイコー6R系は「日差+25秒~-15秒」、シチズン9000系は「−10~+20秒/日」とライバルと比較しても、頭一歩抜きん出ています。

③価格
 新規ムーブメント、SSブレス仕様でありながら、レギュラーモデル132,000円(税込)、限定モデル143,000円(税込)と、破格。

ライバルとの比較
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こうしてみると、ティソジェントルマンのコストパフォーマンスの高さが光りますね。
(ただし40㎜になると、149,600円)
デイト付、パワーマティック80(パワーリザーブ80時間)、SSブレス&ケースですから。

・種類の多さなら、先行者利益のあるSEIKO
・ブレスの質感やケースの仕上げならCITIZEN
・総合コスパならTISSOT
・全体の質感&高級感ならHAMILTON (最高価)

じゃあ、オリエントは?となると、SEIKOより質感高いのが欲しいが、CITIZENはちょっと高いと感じている層ですね。
あきらかに、植字の立体感など文字盤の質感やブレスの仕上げはSEIKOより上です。
ケースのパキッと感はさすがにCITIZENが上ですが、sakigakeのデザインコードは、「コンセプトは「しなやかに強く」。柔らかさと力強さ」ですので、パキッととは方向性が違いますね。

一点だけ気になる点があるとしたら、ラグの一部ザラツ研磨が段差になっており、その部分がベルトと一体に見え、ポリッシュ仕上げの部分が細く感じます。
ラグの細さを狙っている点とブレスの一体感を企図したデザインですが、実際に装着したときどう見えるのかが気になるところではあります。

いやあ、今年の一本これにしようかな。
CITIZENのEco-Drive PHOTONも気になるしなぁ・・・