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2025年、ザ・シチズンの新モデルは幾つか発表&発売されました(とは言っても全て文字盤違いですが…)が、機械式たる0200搭載モデルが10月にしてようやく発表されました。

いちおう、ザ・シチズン30周年記念限定モデルという扱いですが、年差クォーツは数モデル出たものの、機械式モデルについては、10月(しかも発売日は12月)にしてわずか1モデルのというのは何とも寂しい限り。
その年差クォーツモデルも当ブログでも取り上げましたが、(非常に言い方悪いですが…)小手先を変えただけ、という印象がぬぐえません。

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30周年記念モデルは今年7本出ましたがすべてAQ4100シリーズ。
もちろん、狙った色を出すということは、色が違えばある意味、一からやり直しという面もあると思いますが、消費者ってそんなこと関係ありません。正直「単なる色違い」の一言で終わってしまいます。

ただ、そのあたりに目をつぶり、モデルそのものに正面から向き合えば、オーソドックスで悪くない文字盤であるとも思います。
むしろ、レギュラーモデルに昇格してもいいぐらい。
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(画像出典:シチズンHP)
レギュラーモデルのAQ4100-57B(右側)と比べても、文字盤の彩度が抑えられているのが公式画像からも分かります。
当ブログでは何度も述べていますが、純粋な白文字盤は太陽光を反射して結構見づらい(明るすぎ)ことがあり、年配の方にはツライ文字盤となります。
一方、AQ4100-57Cは、というと米の研ぎ汁のように少し濁っているので、これが却って視認性の向上に一役買っています。(米、といえばGSのとあるモデルが思い浮かびますね・・・)
残念なのは、このモデルが限定モデルであり、量販店で購入した場合、定価の価格差よりも実勢価格の価格差がより大きく出てしまい、手に取りづらい、というところでしょう。
(定価ベースでは22,000円ですが、実勢価格ベースでは10万円以上も開く…)

次は、機械式モデルを見てみます。
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こちらのモデルも、年差クォーツ同様目に優しいアイボリーダイヤルを有しています。
当モデルの価格は¥715,000(税抜価格¥650,000)となりますが、これまでの機械式モデルの価格から見ると少し違和感があります。

それもそのはず、これまでは22Kローターを積んでいたから、100万円オーバー(もしくはそれに匹敵)だったんですね。
もちろん、このモデルもそれができたはずですが、しなかった。
その背景は金価格の高騰でしょう。
g/20,000円をオーバーしており、22Kローターとした場合、これまでのモデルとの整合性が合わないばかりか、その値段出して誰が買うねん状態になること必須です。
そんなわけで、今回は通常のSSローターとなったと推察します。

ちなみに、SSローターもでるは、0200モデルが発売されて以来です。

もう4年半も前になるのか・・・
当初、税抜き55万円だったものが現在は税抜き65万円と、10万円も値上がりしています。
限定モデルという、ご祝儀抜きならば8万円程度アップでしょうか。
頑張っているほうではないでしょうか。
今や税込71万円以下では、グランドセイコーは手巻きの9S64あるいはクォーツモデルぐらいしか買えませんから。(例外的に9S66ってのものある)

と、いうことでザ・シチズンには値段と性能のバランスが、やっぱり国内所得水準向きであり非常にありがたいところ、ラインアップがあまりに脆弱(AQ4100シリーズと0200以外放置&スポーツモデルゼロ)ゆえに毎回こんな評価になってしまいます。

たとえば、0200モデルだって369ダイヤルにしたり、ラバーストラップ用意したり、色々とエクスプローラー1的スポーツモデルを模索出来ようもんなのに、毎回「何か違うんだよなぁ」になり購入まで至りません。
買いたいけど、買えない。
ここ何年もそんな状況が続いています。

もう少し頑張れ!ザ・シチズン。