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エコ・ドライブ ワン(Eco-Drive One)皆さん、どう思いますか。

ケース厚みわずか3.8-4.5㎜と、機械式モデルでは10㎜切るのがひとつのステータスのところ、1枚も2枚も上をいくスペックを有しています。
電池交換も光発電なのでほぼ必要なく(ただし分解掃除は推奨されている)、エコドライブワン専用の電池をメーカーOHで高いお金出して交換しなくちゃ、なんてことにはならない。

たしかに価格はそれなりにする。352,000~495,000円は決して安いとは言えないし、ザ・シチズンとも価格帯が被る。

実は、このブログで取り上げるのは今回が初めて。
なぜなら僕自身惹かれないからだ。

技術的な凄さと商品としての魅力が一致しないのは珍しいことではない。
車の例えで申し訳ないが、マツダで「スカイアクティブX(エンジン種別)」を搭載したモデルはエンジンの凄さと商品としての魅力に乖離があり、正直、まったく売れなかった。


世界最薄のクォーツモデルを開発することと、それが商品として受けるかどうは全く別の話である、
と思う。
同社のラインアップを見ても、同じくエレガンス寄りのエクシーズのあるモデルは厚さ7.9㎜であり、これでも十分薄い。

当たり前だが、エコドライブワンよりも価格は安い。それでいて時計の性能たる精度は同じ。

結局のところ、薄い時計をより高い値段を出して買う優位性が、シチズン内でも見いだせないのである。
もちろん、デザインが好きだ!というのは、もはや理屈では語れない(語るべきではない)のだが、その価格の高さも相まって、果たしてエコドライブワンを敢えて選択する人はどれほどいるだろうか。

ザ・シチズンのcal.0100、年差±1秒モデルは「シチズンのフラッグシップブランド」という圧倒的な位置づけで、電波やGPSに頼らずにこの精度をたたき出す技術力の高さを証明するものなので、その位置づけは十分なものである。

私は、エコドライブワンが生き残る道はさらなる高級化しかないと思う。
つまり、貴金属外装の採用。
18KYGやPtモデルを欲する層は一定存在する。
もちろん、貴金属であるからには、それなりの「箔」と「格」が必要だが、世界最薄1.00mm光発電ムーブメント、は十分であると考える。
シチズンがエコドライブワンを『プレミアム「エコ・ドライブ」ウオッチ』と定義づけるなら、しっかりとプレミアムにした方がいい。

18KYGで税込88万円ぐらいであれば、ザ・シチズンの0100搭載モデルと同価格。
フラッグシップの0100(チタン)と18KYGの最薄モデルは競合しない。
そうなればこそ、ザ・シチズン、エクシード、アテッサと差別化できるというもの。
残念ながら、現在の状況ではシチズン内のブランド競争にも負けているし、その他メーカーとは言わんをや。
(ちなみに1年くらい前、TISSOT T926.407.16.263.00の18KYGモデルが税込50万円くらいでしたので、不可能ではないはず…)

あと一手、がシチズンにできるか。
「CITIZEN(市民)」の社名に縛られて身動きが取れないか。
果たして。