
エバーブリリアントスチールケースを用いて1,463,000円との由。
白樺モデルを特徴付けていた文字盤の意匠(槌目のような)は、放射状に配され、上品なアイスブルー文字盤が物欲を刺激します。
これは普通にかっこいい。
一方、ロレックスデイトジャスト41mmのノーマルモデル(スムースベゼル&オイスターベゼル)が約125万円であることを考えると割高な印象。もちろん、グランドセイコーのほうはちょっとこだわった外装(エバーブリリアントスチール)なので単純比較はできないかもしれませんが。
エボリューション9は径こそ40㎜とジャストサイズなれど、バンド幅が22㎜もあって細腕の自分には持て余す。この点からも海外志向なんだなぁと感じさせられます。
ちなみに1,463,000円はドル換算で1万ドルぐらい。(北米価格10,500USD)
こんな高性能なモデルが1万ドルちょっとですよ、と言われたら確かに海外での価格競争力は高いのかもしれません。
エボリューション9の白樺モデルシリーズ、思えばたくさん発売されたのでここでちょいとまとめてみました。
【cal.9RA2 スプリングドライブ搭載モデル】
諏訪湖(99万円だったのか‥)に始まり、最新の阿寺渓谷モデルまでで全8モデル。
番号が連続しないのは44GSモデルが間に挟んでいるからであります。
特選会モデルやAJHHモデルなどの変わり種も。
印象深いのはやっぱり白樺、諏訪湖、黒白樺あたりでしょうか。
【cal.9SA5 自動巻ハイビート搭載モデル】
いきなり18KYGの限定モデルから始まった自動巻モデルは全13モデル。
とは言っても、裏蓋にミッキーを印字しただけのディズニー100周年モデルが含まれるので実質11モデルといったところでしょうか。
この感じを見ると、スプリングドライブよりも自動巻モデルの方が売れ行きがいいんでしょうね。
だからこそモデル数も多いと・・・
やはりスプリングドライブはメーカーでしか修理できないというところがネックなのでしょう。
中古であれば80万円前後、140万円近いものでも二次流通なら120万円前後で手に入ります。
やはりこのあたりが現実的に受け入れられる価格なんでしょうね。
このように、白樺モデルたちは大量にモデルバリエーションを増やしていますが、その他のモデル(クロノグラフ、ダイバーズ、GMT)は放置プレイもいいとこです。
とくにスプリングドライブGMT搭載のSBGE283,285なんて、価格改定で無駄に値段だけ上がって、初めに登場した2モデルしか展開が無い始末。
そもそも、エボリューション9のデザインフィロソフィーには疑問がありましたからね。
ブランドを生かすも殺すも、腕次第。
結局エボリューション9は白樺モデルケースシェイプの方向性に収束するんでしょうね。
ここから、クロノグラフやらダイバーズやらに派生していくんだろうと予想します。
ダイバーズやGMTモデルの新作が出ると思いますか?
私はそうは思いません。
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