タイトルなし
以前のブログで今後のシリーズ8展開について紹介しましたが、10月に831メカニカルシリーズに新モデルが追加されます。
過去記事


すでに海外では展開済みの831メカニカルシリーズの「市松模様」モデルであり、上掲のとおり2色展開となりました。
残念ながら、緑文字盤は今回は採用されず。
市松模様文字盤は880メカニカルから採用され、890メカニカルと続いています。過去ブログでも触れていましたが、今後この文字盤がシリーズ8にとっての次のアイデンティティとなっていくのでしょう。

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さて、シリーズ8といえばこれまで値上げをしていないことは既報のとおりですが、今回のモデルをきっかけとして値段が上がっています。
基本となる132,000円から148,500円と税込16,500円(税抜き15,000円)、10%以上の値上げとなりました。
文字盤の製作費用にそれだけコストがかかっているとも思えないので、これは新モデル導入に名を借りた実質的な値上げといって良いでしょう。

そして、徐々に旧モデルはフェードアウトあるいは新価格に合わせることで、シリーズ全体の価格が上昇していく未来が見えます。

何も変わっていないのにあれこれ理由をつけて(本当なのでしょうが)、何も変わっていないのに昨日と今日とで値段が違うのは納得いかないことも多いですが、新モデルであれば、、まぁ仕方がないか…と思います。(思うことにします)
もちろん、単なる色違いだと、たとえ色の開発に時間や労力が掛かっていたとしても、また色違いか・・・と呆れられてしまうおそれがあるので、モデルのバリエーション展開には「それなりの」プラスαは欲しいというのが個人的感想。

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この点、「CITIZEN」ブランド時計 100周年限定モデルとして登場したNB6036-52Nを皆さんはどうとらえましたか?
レギュラーモデルにプラス税込55,000円となった内容が、
 ・MOP文字盤
 ・めっき(グレー色・ブルー色)追加
の2つでした。870メカニカルの限定モデルとして発売されたカーボン文字盤と同じ価格ということで、一応の整合性は取られている印象です。ただ、そろそろ追加ストラップが欲しかった。
あと、限定2,200本は多すぎ?

シリーズ8はシチズン機械式モデルの中級ラインとして華々しく復活しましたが、より高級化、そしてモデル展開の上手さからキングセイコーの後塵を拝しているような感じがします。
シリーズ8のデザインを見ると、尖っているところと野暮ったいところが共存している何とも中途半端な感じを受けてしまい、この点、デザインの安定感ではキングセイコーの方がファンが多いような気がします。
また、いずれも重たいブレス仕様のみであり、ノンデイトや革ベルト仕様(しかもイージーチェンジャブル機構付き)を用意するキングセイコーに比べると分が悪いですね。

やはり、デザインと素材のテコ入れが急務でしょう。
シチズンの持つチタンとデュラテクトの技術を投入してくれればいいのですが。
セイコーとは違い、上位機種(セイコーでいうところのGS)に気を遣う必要はないですし、チタンを多くラインアップするアテッサは電波orGPSで機構が違うし、値段が被ってもムーブメントからシチズンの好きなモデルを選ぶ戦略でもいいだろうし。

持てる技術を投入してオールシチズンで挑まないと、またブランドが消滅(休止)してしまいます。
シリーズ8を2度コロさないで。