タイトルなし
タイミングを逸してしまいまして、ようやく記事にします。
記事にしようかと思った矢先、某有名ブロガーの方が先に記事していたので、躊躇してしまいました。
発表が2024年9月2日でしたので、かれこれ1か月経ちました。
ブログだけでなく、ネット記事でも目にする機会が多く、1ヶ月経った今時点で皆さんのモデルに対する見え方はどのように変化したでしょうか。

18KYGの400万円超よりもSSモデルの方が検討している方は多いことと思います。
正直申し上げて、一番最初に私がこのモデルを見て思った感想が「ジジくさい」でした。
気分を害された方がいたら申し訳ありません。

オリジナルデザインを忠実に再現し、黒のクロコベルトを纏ったそれは、良くも悪くも「昭和の親父」にしか見えませんでした。

復刻厨の言う『デザインそのまま中身最新』をつきつめるとこうなってしまうのだな。。。
3針、黒ベルトだとそれが顕著に現れますね。
現代的な解釈を加える重要性について改めて考えさせられました。


45GSの復刻で思い出されるのは2013年のヒストリカルコレクションによる復刻でしょう。
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12年前にもなりますし、搭載ムーブメントの違いは有りますが、当時のゴールドモデルは今回のモデルの半額以下だったことに驚愕ですね。
現在cal.9S64を搭載している貴金属モデルでもっとも安価なのがSBGW238の220万円です。
ちなみにここから44GS現代デザインが始まっており、cal.9S65を搭載するSBGR081&083が発売されましたが、あとはご存じのとおり9Fクオーツとcal.9S85、スプリングドライブやGMTの展開が続き、結局機械式廉価モデルはこれ止まりとなってしまいました。

サイズを比較すると、前回は「37.9×11.5」。今回は「38.8×10.4」となり、1㎜もスリム化。
裏スケにしていながらさすが新キャリバーといったところ。
ちなみに裏スケ化の是非もあろうと思いますが、私は「アリ」ですね。
そら、見せたいでしょう新キャリバー。もちろん見せるからには・・・ですが、言い換えれば自身の表れとも言えますね。

前回の復刻は44GSだったので、cal.9S64で「DIASHOCK」でした。
一方、今回は45GSなので「HI BEAT」表記となっています。(搭載キャリバーの性能を表しているに過ぎないと言えばそうですが)
そして、今回、個人的に物議を醸す「SEIKO」表記問題。
2017年にセイコーから分離独立し、文字盤から表記を廃した一面があり、一方で、忠実復刻には欠かせない・・・
担当者も逡巡したのかなと思いますが、皆さんはどう思いますか。

私は「ナシ」派です。
過去のイメージを払拭して高級化に進んでいる(ハズである)のに、結局復刻の名のもとに復活させているのがどうにも納得できません。
(その点、初代グランドセイコーは「GSマーク」が無い時代だったのである意味ラッキー)

海外はともかく、国内では忠実復刻すると「あの頃の」グランドセイコーを思い出させます。
価格は134.2万円。
ブリリアントハードチタン外装を有するSLGW003(145.2万円)が発表されたとき、SSなら120万円くらいかなぁと予想していましたが、120万円+税でありました。
限定モデルなので120万円+税という可能性もありますし、今後、値上げが進んで通常モデルでも120万円+税という方向性もあり得そうです。

SLGW003の時は、新しいデザインコードであり、また、新しい手巻きキャリバー搭載。SSでなくブリリアントハードチタン外装が奢られていたため、昨今の価格上昇でも「そんなもんかぁ」と思いましたが、今回のモデルは1割ぐらい高く感じますね。

だって同じ復刻のスピマスFOiSよりも高いんですよ。
45GS現代デザインが来るか!?と思いましたが、44GS現代デザインにおいてハイビートムーブメント搭載し、SSながら100万円近いプライスタグをつけています。
これを考えると、44GS現代デザインの展開は失敗しましたね。

今回のSLGW003を皮切りに45GS現代デザインを44GS現代デザインの高級版と位置付けたら、うまく高級化へ舵を切れましたが、44GSを推しまくってしまい、いまや取り返しがつかない。
さらに45GS復刻と言いながら、44GSのカテゴリーに入れる・・・

後からでは何とでも言えるだろう!とお思いでしょうが、何とでも言わしてください。
そういうブログですから。

値段には理由が欲しいんです。たとえ後付けでも。
同じデザインでも、こっちは45GSで「ハイビート」積んでるんですよ、って言われたら、44GSにハイビート積んでいても何だか納得感ないですか?