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1965ダイバーズが発表された日には、プレザージュの新モデルも発表されました。
シンプルな3針であり、日付窓も縁取りなく、また、ジュビリーモデルを思わせる7連ブレスは確かに
プレザージュを新たに構築した「クラシックシリーズ」に相応しいデザインと言えます。

これによりプレザージュは、
琺瑯ダイヤルや有田焼ダイヤルなどを擁する「クラフツマンシップ」
新シリーズの「クラシック」
若干スポーティーな「シャープエッジ」
カラーダイヤル兼入門シリーズの「カクテルタイム」
レトロモダン兼入門シリーズの「Style60's」
入門シリーズの「Japanese Garden」
という1ブランド6シリーズという何とも豪華な顔ぶれとなりました。

プロスペックスは1ブランド8シリーズですが、ムーブメントや機能が大きく異なるので、基本6Rと4Rで構成されているプレザージュの方が手厚い印象があります。
それだけ、ドレスラインは需要があるということなのでしょうか。

で、今回のクラシックシリーズですが、キングセイコーなどでもお馴染みの絹のような色合いのホワイト(?)ダイヤルと公式HPでは南部鉄器のような色合いを持つブラックダイヤル、そしてサーモンピンクのようなダイヤルカラーが展開されています。
ホワイトダイヤルは正式には「素色(しろいろ)」、ブラックは「仙斎茶(せんさいちゃ・緑褐色)」、サーモンピンクは「洗柿(あらいがき)」と言うようですが。(なお、オープンハートのブラックダイヤルは「墨色(すみいろ)」)

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値段を見ると、1965ダイバーズやシャープエッジシリーズにも載せている6R55搭載でありながら132,000円(税込)。つまり税抜き12万円ということでかなり価格が抑えられています。
1965ダイバーズ、シャープエッジシリーズでは16-17万円あたりですから、かなり値段が安いことが分かります。
スペックを見てもサファイヤガラス(内面無反射コーティング)だし、日常生活防水(10気圧)だし、と必要十分。

じゃあいいじゃないか、と思わないのが時計好き。

公式HP画像を見ただけで、時短針とインデックスの作りが1965ダイバーズらと違います。
プレスでポンポンと抜いただけのようなシンプルなデザインであり、コストがかかっていないことが良く分かります。ケースの仕上げも見劣りし、値段相応だなと思います。
当然、時短針やインデクスにルミブライト無し。。。
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じゃあそれが悪いのか、と言われればそんなわけはなく、コストを掛けずに新モデルを、また、新ムーブメントを提供するためにはどうすればいいのか、という企業努力の賜物であって、自動車がグレードによって内装や排気量を変えているのと同様に、これはこれで受け入れればいいのです。

ただ、今後の展開でプレザージュに6Lやスプリングドライブが載る可能性は否定できず、このとき、高ムーブメントを「クラフツマンシリーズ」以外にもしっかり展開する気があるのか、ないのかによって「クラシックシリーズ」の真価が問われるものと思います。


むしろ、私たちはセイコーが言う「クラシック」に惑わされないことが重要です。
クラシックシリーズの本旨は「日本の伝統的な工芸品や衣服など日常を彩るものに用いられた色彩や、素材、質感などの「用の美」に着想を得て、そのしなやかさを表現したシリーズ」であり、決して、「ヴィンテージ」を意識したものではないのです。

皆さんの中には、「クラシック」のくせに40.2㎜とかマジかよ!?なんて思った方いませんか?
「クラシック」なら38㎜×10.5㎜とかだろ!なんて考えてはいけません。なぜなら、前記のとおり、セイコーとしてはそんなつもりでクラシックシリーズを展開していないのですから。

私も最初はそんな風にクラシックシリーズを捉えていました。だから本記事の書き出しは、かのうようになったのです。


「クラシック」って何なんでしょうね。