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カシオオシアナス「マンタシリーズ」から3針モデルが発表されました。
オシアナスといえばカシオの高級ラインとしての登場でしたが、アテッサやアストロンの後塵を拝しており、また、同社のMR-GやMT-Gなどの充実により少し元気のないモデルとも言えます。

なぜ、元気が無いのだろう?と考えたとき、思いつくのが「マンネリ化したデザイン」であると思います。
電波時計は日付、曜日、24時間表示など様々な機能が盛り込める反面、デザインがごちゃごちゃするとともに、ガジェット感、言い換えれば子供っぽさが際立ちます。
この点、アテッサはACTラインの投入であか抜けた感じがしますし、アストロンもNEXTERシリーズからブラッシュアップしています。

かたや、オシアナスといえば薄さや価格では頭一つ抜け出していますが、なかなか購入に踏み切るあと一歩がありません。江戸切子で一発どかんと当てましたが、なかなか次が続かない。
これは難しいことで、オシアナスブルーはブランドアイデンティティなので捨てられない=縛られているのも一つかと思います。
時計好きからすると、オシアナスブルーは定着しているので、今更辞めるのは絶対反対なんですが、新しいモデルが出ても既視感が強いのでどうしてもあと一歩の後押しが弱いんですよね。

もちろん、ブルー一辺倒ではアカンことにメーカーは気づいており、次のカラーをグリーンに見据え、拡張していこうとしているわけですが。(参照;HP

今回出た3針モデルも「マンタ」のデザイン法則どおりであり、誰がどう見ても「マンタ」です。
むしろ、ようやく出したのか、ぐらいの印象です。
果たしてこれは成功と言えるのか、失敗と言えるのか。

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横幅41.3㎜は気になりますが、やはり薄さが際立ちます。また、ベゼル上のサファイヤガラスも高級感を引き立たせています。ベルトは「ザ・マンタ」ということが分かる甲冑のようなデザイン。
青、黒、緑の展開は、まあそうですよね、という印象です。真面目なのか何なのか、せっかくマンタ初の3針であれば、初回限定モデルがあっても良かったのにと思います。それともカシオ時計事業50周年モデルに取っておいてある??

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NEXTERシリーズとACTラインに絞って3針モデルを列挙してみました。
オシアナスと異なり横幅はいずれも40㎜を下回っています。厚さはマンタが一番薄いですね。
アストロンは「新しさ」と「安定感」があり、アテッサはスポーティーさと高級感(サファイアベゼル)がありますね。
いずれの価格も実勢価格としては、オシアナスと大差ありません。

価格はいずれも横並びなので、あとは実際の装着感とデザインの好みで決めていくような感じでしょうか。
オシアナスはブレスデザインが独特であるため、この点が好き嫌い分かれそうですが、良く捉えるなら「外し」とも言えます。
また、セイコーはスムースベゼルなのに対し、アテッサおよびオシアナスはサファイアベゼルですから、見た目のインパクトは強いです。
一方、セイコーのオリジンモデルには革ベルトモデルもラインアップおり、流石の安定感と言えます。

完璧な時計はありません。
セイコー、シチズンと比較して、オシアナスを購入する後押しとなったでしょうか?