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オリエント社の企画会議というか経営戦略会議において、今後は高価格帯への展開を強め、収益力の構造改革を行う、なんて言われていたりして。
新たに発表されたM34 F8デイトは、オリエント社の気合を感じるモデルとなっています。

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先に発売されたスケルトン手巻きモデルと比較すると自動巻であり、日付機能が搭載されていることから横幅、厚みとも増しています。
横幅40㎜は許容できるサイズ感ですし、厚みも欲を言えばもう少し薄い方がいいですが、F7セミスケルトンやアバンギャルドスケルトンが13㎜台であることを考えるとギリギリフラッグシップとしての矜持は保ったと言えるでしょう。

中3針に日付、12時位置にパワーリザーブ計とオーソドックスなデザインですが、文字盤の仕上げが面白く、プレスリリースでは文字盤の金型を手彫り仕上げしたとあります。
機械ではなく手彫りをすることで、プログラムではなく感性訴えた陰影となっている点は時計好きの心をくすぐるポイントではないでしょうか。

数量限定モデルはわずか200本であり、価格改定後の発売でありながら、値段的には据え置きになっているのもオリエント社の良心の現れ。ブルー文字盤(レギュラーモデル)はしっかり値上げ後の値段でスケルトン手巻きモデルと価格を揃えていますが。


価格はともかく、皆さんは当モデルのデザインについてどのように感じましたか?
 ペンシル型の針、12時はローマン数字、1時~11時のバーインデックス、12時位置のパワーリザーブ計、、、これらはM34シリーズ共通のアイコンとなっており、本モデルもこのデザインコードを踏襲しています。

M34シリーズはこれまでスケルトンあるいはオープンハートの文字盤だったので、本モデルを見たとき私は「カレラみ」を感じました。
事実、もう値段も遜色ありません。
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個人的に、ペンシル・バータイプの時短針にはスポーティーさを感じます。
また、ドーフィンタイプはエレガントさを。
そして、バーインデックスにはスポーティーさを感じ、ローマン数字はエレガントさを感じます。

スケルトンやオープンハートで気づきませんでしたが、こうやって他のモデルと比べると日付窓は小さいところが、スポーツに振るには弱々しく感じますし、エレガントとスポーツが入り混じったデザインのように感じてしまうのは私だけでしょうか。

F7セミスケルトンはMOP文字盤でエレガントに振っていますし、スケルトンモデルでは内部機構とも相まってあまり気になりません。

実際に見てみると印象は違うのかもしれませんが、デザイン面でももっとブレークスルーしてほしかったように思います。
個人的にはノンデイトでも全然よかったなぁと思います。