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シチズンプロマスターシリーズから新たに機械式GMTモデルが1月25日に発売となりました。
プロマスターシリーズが展開する「陸海空」のうち「空(SKY)」に属する当モデルですが、プロマスターシリーズのSKYといえば、ガチパイロット勢の使用に耐えうるクオーツ電波、航空計算尺搭載モデルが中心であり、丘パイロットである私には縁遠いものでした。

しかし、今回は主な機能をGMTに絞ったことで文字盤の視認性も上がり、ターゲット層の拡大に寄与しています。
そのうえで、プロマスターSKYシリーズとしての矜持を忘れないために、8時位置のリューズは航空計算尺を用いるために、裏蓋にはパイロット用ヘルメットのイラストを刻印しています。

【スペック】
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一番に気になるのは、やはりcal.9054でしょう。
記憶に新しいのは、シリーズ8の機械式GMTモデルであり、実は上位ブランドと考えられるシリーズ8と同じムーブメントを搭載するという贅沢モデルなのです。
↓シリーズ8GMTモデル(880メカニカル)の記事はこちら

あちらは税込22万円ですが、こちらは税込13万円。実勢価格ならば10万円以下と約半額で手に入ります。
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両者のスペックを比較してみると、防水性能こそシリーズ8が劣りますが、ガラス及び日本製というところが値段を高くしている要因です。もちろん、細部の仕上げやベルトの作りなど数字では表れない違いはあるでしょうが。

それでも同じムーブメントを積んでいながら半額というのは非常に魅力的に映ります。
ちなみに、厚さもシリーズ8の13.5mmに対し、プロマスターでは12.7mmと薄いのもグッドポイントですね。

また、国産スポーツモデルとして忘れてならないセイコープロスペックスとの比較ですが、、、
cal.6R54を搭載したダイバーズGMTシリーズは20万円台。アルピニストの革バンドが143,000円ですが、実勢価格と比べると開きがあります。
一方、機械式GMTというくくりではcal.4R34がありますが、これらは定価約6万円がデフォルト。(一部限定は少し値段が上がる)

つまり、価格という面ではちょうど真ん中に位置する、絶妙なラインなのです。

20万円はキツイが、セイコー5じゃ物足りない。
そんなワガママな皆さんに価格的にはぴったりです。

そんなメカニカルGMTモデルですが、売れるのか?と聞かれたら、ヒットはしないでしょう。
やはり、44.5mmという大きさがネックとなります。
ドゥエイン・ジョンソンやシルベスター・スタローンのように、パネライが似合う人ならまだしも、国内では多くありませんし、普段使いとするには大き過ぎです。
海外でのウケはいいと思うんですけどね。日本人にはちょっと大きいですかね。

SKYシリーズが軒並み45mmサイズなので統一感を持たせるため、であれば納得ですが。

今年はプロマスター35周年であり、専用サイト(HP)も作られ、気合いが入っています。
当該サイトではCaming Soonとして第2、第3のモデルも予告されており、期待が高まります。
(当然SKYに限らないでしょうが)
GPSモデルやシリーズ8搭載の上位キャリバーなど、どんなモデルが出てくるのでしょうか。

ちなみに、SKYは「パイロット」や「コックピット」がキーワードとなっており、文字通り“空を飛ぶ”
ということがコンセプトとなっています。
空を飛ぶ、ということならIWCのマークシリーズのようにシンプルな3針でもいいんじゃないですかね。
使いやすい大きさのモデル、お願いしますよ!