タイトルなし
プロスペックスシリーズより「ナビゲータータイマー 復刻デザイン 限定モデル」が11月に発売されます。モデルそのものが発売されることは知っていたので驚きはしませんでした。

似たような雰囲気で5スポーツの復刻モデル(SBSA223)が直近に発売されていたので同じような系列かなと思っていました。
4R34搭載で7~8万円くらいかな~なんて。

ところがどっこい、こいつの値段は209,000 円(税込)もするじゃあありませんか。
それもそのはず、ダイバーズGMT、アルピニストGMTと同じ6R54積んでるんですから。
私と同じ衝撃を受けた人は正直に白状してください。

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機械上のスペックなどに特筆すべき点はなく、良い意味で「いつもどおり」ですが、当モデルは公式HPでも「本作では、オリジナルモデルの特徴であるクラシカルなスポーツデザインとコンパクトな外観サイズを可能な限り再現しています。」とあるように再現度がめちゃ高いです。

特に旧セイコーロゴの含めた文字盤の再現度は特筆すべきものがあり、「現代デザイン」とは一線を画す流石「復刻デザイン」です。
プロスペックスシリーズでありながら、裏蓋にも「PROSPEX」の一字も入れず、消費者の期待を裏切っていません。徹底しています。

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先に発表&発売された6R54搭載の先輩方と比べても値段に遜色がありませんが、アルピニストGMTと並べるともう少し安くてもよかった(175,000円くらい)のかなと思います。
なぜなら、復刻モデルとしての出来は文句なしの120点満点ですが、いかんせん「地味」だし、値段相応の高級感もありません。

ダイバーズのようにセラミックベゼルを搭載するでもなく、アルピニストのように知名度もない。

おそらく、拡張性の無さがこの値段の原因でしょう。
ダイバーズ及びアルピニストは文字盤などの変更でいくらでもバリエーションを増やせますが、殊、復刻モデルとなればそうはいかない。
「復刻モデル」ならではの縛りです。これに植村直己限定モデルとか、氷河モデルなんて出した日には、ナビゲータータイマーというモデルそのものの価値を毀損してしまいかねません。
(だからこそ、ファーストダイバー現代モデルが存在していると言える)

ナビゲータータイマーで検索すると色々な画像が出てきますが、インナーベゼルの赤青(6117-6410)に似せるような無粋な真似はしないでしょう。
そうすると青文字盤ぐらいか・・・

このように拡張性がなく、4000本のみで利益を得なければならないため、やや割高になっているのではないでしょうか。
この値段なら替えの革ベルト(タンカラー)ぐらいは欲しいものです。

モデルそのものに高級感が乏しい点と同一ムーブメントを載せた兄弟機より割高な面を除けば、かなり魅力的なモデルですし、日本時に合ったサイズ感、オリジナルモデルが欲しかったけどヴィンテージはやや不安・・・と考えていた方にとっては飛び付いていいタイムピースと思います。

最後に気になった点は、バックルに打刻されているであろう「SEIKO」ロゴ。
文字盤と同じ意匠になっているか、それとも・・・