(個人的に)マイクロブランドのなかではキラリとした存在感を放つクリストファーワード。
直販とすることで流通コストを抑え、ドルの値段を見るとだいたいどこの価格帯を狙って仕掛けているのかが分かります。
一方、歴史的な円安である日本においては、邦貨換算すると一つ上の価格帯の時計群に手が届き、円で支払う限りにおいては、国内で上の価格帯を狙ってもいいんじゃないか⁉と思えてしまうのが、ツライところでもあります。

7月にカラーダイヤルのススメで紹介したThe-Twelveですが、新サイズが登場しました。


タイトルなし
新サイズは36㎜です。
しかもシンプルにノンデイト仕様となっています。
公式HP

ですが、価格及び厚みはデイト仕様の40㎜のものと変わっていません。
サイズ的にレディースを意識してか、グレーが無くなりミントグリーンになっています。
(ミントグリーンは、公式では「Frosted Lichen=青苔色」と言います)

このミントグリーンの展開は、ゼニスのデファイやボーム&メルシエのリビエラ、ブライトリングにもみられるものですね。
タイトルなし

お値段は、というと前回40㎜を紹介したときは1ドル138円で計算しましたが、今回は1ドル145円で計算しています。
そうしたところ、SSブレスモデルで約18万円。ラバーベルトモデルで約14.5万円となりました。

ドルの雰囲気「1,225$、995$」を見るとやっぱり頭の中で「×120~125円」計算してしまっていて、12~15万円くらいの価格帯なのかな~なんて考えたりもします。

ライバルたるtissotのPRXがアメリカでSSブレスモデルが725$という価格です。
200~500$ほど高い本モデルは、tissotよりはやや上級と言えます。
PRXが日本では107,000円~ですから、やっぱり適正価格は前述の12~15万あたりかなあと。
もちろんスォッチグループたるtissotとは生産能力が段違いですので、単純な比較はできませんが。

そんなことを考えているうちに36㎜にさらに追加モデルが発表されました。
タイトルなし
なんと18Kベゼル搭載モデルです。
こちらもブティック限定ではありますが、prxにはモデル展開されています。
PAXの18Kモデルは日本では30.5万円で展開されており、やはり、The-Twelveの方が高くなっています。
こちらのモデルの特徴は、H.モーザーやデイトジャスのオニキスダイヤルのようにロゴなど最小限のものだけ配置されたダイヤルデザインです。
それに加え、秒針までもオミットされており、2針時計としての展開です。
正確な時間を読むことはできませんので、秒針が無い方が潔くていいかもしれません。

いかがでしょうか。
私は為替の関係で少し様子見ですが、価格的にはプレザージュ(クラフツマンシリーズ)と同じぐらいです。
プレザージュは手に入りやすさと文字盤の優美さが特徴ですが、厚さ(12.1㎜)と大きさ(40.2㎜)が気になります。


クリストファーワードは実際に手に取ってみることができないというネガティブな面がある一方で、スペック(36㎜×9.5㎜、ノンデイト、3針)だけを見ると時計好きには刺さりますよね~