何の前触れもなく、プレスリリースもなくポンと新モデルを出してくるところにSEIKOの魅力があります。とにかく、モデル展開のスピードが速く私たちを飽きさせません。
しかも、発売が翌月、翌々月とか。
頼むぞ、シチズン。相変わらず新モデル展開のスピードが鈍くないか?
そうは言っても、セイコー・シチズンともウォッチ事業は1400億円程度の売り上げ(2022年)を共に確保しているから、新作をバンバン出さなくても売り上げが成り立つシチズンの方が賢いのか?
さて、1968 メカニカルダイバーズ 現代デザインの新ライン「Cave diving(洞窟潜水)」モデル、私が勝手に命名するならば洞窟ダイバーが新たに仲間に加わりました。
SSケース&ブレスの重厚なつくりにcal.8L35搭載のハイスペックモデルです。
このcal.8L35は、セイコー曰く『深海に君臨する守護神 ダイバーのためにつくられた セイコー最高峰のメカニカルキャリバー 8L』だそうで、何とも逞しい物言いです。
8L35紹介ページ
このムーブメントが搭載されているのは、紹介ページにもあるようにファースト、セカンド、1968ダイバーの各現代モデルたちであり、いずれも35万円を超える(一般的には)高額モデル群です。
8L35を擁するモデルは、代々「SBDX」シリーズとして展開されてきました。
しかし、今回のモデルは「SLA」と、海外のRef.が奢られています。
代々のSBDX(SLA)シリーズとはどんなモデルだったのでしょうか。
2000年に発売されたマリンマスター300(通称MM300)を始祖とするSBDXは、ざっと調べた限りこれほどのラインアップがありました。(誤りはぜひぜひ教えてください。疲れた・・・)
SBDX001に始まる基本モデルは、SBDX017を経て現在はSBDX023(025)として発売されています。
海外Ref.のSLAには8L55を搭載したモデルもありましたが、基本的には番号が通しで振られています。
こう考えると、今作の洞窟ダイバーはSBDX059が奢られてもおかしくないはずなのに今回はSLA073JCとなりました。
ちなみに、今のところSLA070や071も発表されておらず、欠番となっています。(水中考古学モデルの海外限定か?)
今回のようにSLAが冠されたモデルは、昨年発売となったEBSケース採用の南極観測隊モデルのうち600本限定だったSLA057JC以来です。
内部的な事情は分かりませんが、どちらも、元々海外専売の予定だったところ、諸般の事情で日本に持ってきたためこのようなRef.になったのではないでしょうか。(間違ってたらスミマセン)

しかし、始祖たるSBDX023が「横:44.3mm、厚さ:15.4mm」というスペックなのに対し、洞窟ダイバーは上記のとおり、小型化・薄型化しています。(その分防水性能も下がっていますが)
もっとも、プロスペックスの中でもSBDX023,025マリンマスタープロフェッショナル、洞窟ダイバーはダイバースクーバということ棲み分けはされています。
そしてMM300系統では、南極観測隊モデルに次ぎ、日付窓が4時位置に変更となりました。
おそらく3時位置のインデックスを活かすためなのでしょうが、正直、不格好に思います。
プロスペックスのデザインは完成されているので、個人的には文字盤の質感を活かす(アピール)するためにもノンデイトモデルとしてもいいと思っています。そしてMM300系統では、南極観測隊モデルに次ぎ、日付窓が4時位置に変更となりました。
おそらく3時位置のインデックスを活かすためなのでしょうが、正直、不格好に思います。
皆さんは日付ありと無しどちらが好みですか?
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