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セイコーがプロスペックスダイバーズにGMT機能を搭載して発売したとき、私は海の中で世界の時間を知る必要があるのか?と言いました。
しかし、どうしても知りたい人は一定数居るようでそれに応えるようにロンジンから「ハイドロコンクエストGMT」が発売されました。

過去記事


記事執筆当時、不勉強ゆえMIDOぐらいしか機械式GMT+ダイバーズなんていう稀有なモデルが無いと思い、「他社が追従しない~」などと宣(のたま)いましたが、ブライトリングコルトGMTやらスーパーオーシャンGMTなんていうモデルもあり、基本の3針モデルに「ダイバーズ」と「GMT」というトッピングを乗せた変態モデルは一定数あるようで。

ロンジンのハイドロコンクエストシリーズといえば、クオーツや金メッキモデルもあり、スイス勢ながら手ごろな価格帯で高見えするシリーズであるという認識です。
セラミックケースやV.H.Pという高精度クオーツなど、一部、コダワリモデルがありますが、皆さんの認識はだいたい同じでしょう。

文字盤上の大きな「12」「6」「9」は、シリーズのアイデンティティですが、私にはどうも合わないようで(EX1の文字盤がチラつく)、なかなか購入候補に挙がってきません。

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しかし、今回発売されるモデルは、回転ベゼルのカウントダウンに加え、第二時間の数字もありますから、さすがに文字盤の数字はオミットされました。
文字盤にはインデックスが並び、12時位置の三角、6時・9時位置のドット、そしてバーインデックス。
なんか、いろんな種類が混じってんな!なんて思いましたが、そもそもGMTの王がそうでした。
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むしろ、ハイドロコンクエストの方はドットとバーインデックスがロレックスと逆になっているんですね。ロレックスが見慣れすぎてて、逆になっただけで違和感を感じるなんて、ロレックスのデザイン恐ろしや。

さて、当モデルのスペックを見ていくと、上図のとおり、41㎜×12.9㎜×181.4gというのが基本スペックになります。
また、搭載キャリバーであるL844.5は新型のようですが、ロンジンのズールータイムに搭載されているL844.4よりも薄型化されているようです。(ズールータイムは厚さ13.5㎜、10気圧防水)
一方、精度はL844.4はクロノメーター規格を通しているようですが、L888.5に関してはこの記載がなく、そこまでの精度は無いようです。

価格は約40万円ですが、あと数日(8/22)で約43万円へと値上がりします。
ちなみにこのモデルの真のネックは価格ではなく、重さ(181.4g)です。
ストレスなく着けられる上限が160gだと思っています。
小径モデルで厚みがあり、180gだと着け心地難アリでしょうが、このモデルは41㎜×12.9㎜とそれなりの大きさと薄さを達成しており、スペック以上の着け心地と考えられます。
それでも、覚悟は必要です。

さて、どうしても気になるのが、プロスペックスGMTとの比較です。
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乱暴に言ってしまえば、ほとんど一緒です。
ムーブメントの精度、ケースの仕上げに差異有れど、正直言って価格差を覆すだけの差は無いように感じます。
だって、セイコーはロンジンの半額ですからね。
多少、ケースの仕上げが甘かろうが、精度が低かろうが価格差20万円は大きすぎます。
実際に手に取って見てみると、それぞれの印象は異なるでしょうが、庶民の自分にはじゃあ倍の値段払います、とは言えねぇ・・・それこそ、チタンケースだったりコンビモデルだったりすれば別ですが。

実際に見比べてみた方がいらっしゃれば、是非、感想をお願いします。