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まさか、グランドセイコーがこんなかたちでのコラボレーションモデルを出すとは夢にも思わなかった。
ディズニー創業100周年の記念モデルではありますが、悪く言えば「裏蓋にミッキーのプリントがあるだけ」です。
それでいてベースモデルとなったSLGH005/011と比べ税抜き25万円高。
(税込143万円)
たとえば、ブライトチタンモデルであれば税込131万円だから、ミッキー代10万円は高級時計だしまぁ許容するか・・・となったかもしれませんが、裏蓋のプリントだけで25万円も取るとはアコギな商売してまっせ。

しかし、今回はセイコーグループ全体のコラボレーションであることを忘れてはいけません。
セイコークロックは、限定5台1100万円の置時計。(プレスリリース

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ちなみに1100万円もしますが、機械式ではなく月差±20秒で単一電池8本で動くクオーツモデルですからね。2~3台は酔狂なディズニーマニアの超お金持ちが買うことでしょう。

そして、和光。(プレスリリース
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画像は一例ですが143,000円のトートとかエグイて。
一つ一つの値段がいちいち高い。さすが銀座。
是非、プレスリリースを覗いてみてください。


さて、時計に話を戻すと、今回のディズニーコラボにおいてセイコーグループからも何か出せ、という話になって白樺が生贄になったのだ、と予想します。
デザイナーはどのような気持ちでこのコラボモデルを見るのでしょうね。
ケースシェイプ、ムーブメントの仕上げ、文字盤の仕上げ、、私たちはGS公式HPでさんざんフィロソフィーを見聞きしてきました。
デザイナーといえども、一介の会社員ですから社の方針には逆らえません。

じゃあ、裏蓋印刷だけなら・・・

専用文字盤を作ると金がかかる。今回は白/緑樺とも最大100本ですが、予約販売というかたちをとっているため在庫に困ることなし(在庫→値引き販売にならないようディズニー社と取り決めたのでしょう)。
通常の生産ラインに裏蓋をちょちょっと乗せ換えるだけでいいですし、新たな設備投資も不要。
ほとんどはお布施でしょうが、それで税抜きプラス25万円はオイシイ。

そんな魂胆が見え隠れします。

でもねぇ、時計好きには見透かされるのよ。
そういうことは。

セイコー社の皆さん、ディズニーランド行ったことありますか?
ディズニーランドの愉しみの一つは「隠れミッキー」を探すことです。
そんな遊び心を取り入れようとは思わなかったですか?

コラボモデルを作るなら本気で作らないと。
ものづくりってそういうものでしょう?

オメガ×スヌーピー、AP×マーベルなど漫画、アニメとのコラボモデルはいろいろありますが、本気のコラボってのはこういうことを言うんだい!
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ちなみにカエルのカーミットは、ディズニーマペッツのキャラクター。
毎月1日はカーミットがお出迎えしてくれるぞ。
ノーマルモデルの8万円高(税込66万円)で発売中。

後だしディズニーコラボで負けてどうするGS!