タイトルなし
キングセイコーが復刻されるにあたり、6Rじゃあ役不足だのデイトなしは使いにくいだの言われ。
KSK復刻デザインを出したら高いだ何のと言われ。
6R55積んだら「3DAYS」は余分だと言われ。

誰もが納得する物など存在しないのだけれど、人は自分の理想に少しでも合わないとあーだこーだ言う生き物であり、趣味の世界ではそれが顕著となります。
加えて、思い出補正なんかがあったりすると更に面倒くさくなります。

令和の時代に第二精工舎がどうとか、諏訪精工舎がどうとか、蘊蓄(難癖)を垂れる人は相手にされないのであって、メーカーとしては出したものを買ってくれる人が正義なのであって。
私自身、GSのラインアップに連綿たる系譜がないことと、その姿勢がなさそうな点に高級機メーカーとしてのアイデンティティが掛かっていると考えている節があるので、人のことは言えないのですが。(買ってから文句言え)

それでも、KSK復刻、ノンデイト、デイトと3種類もラインアップし、かつノンデイトは準高級キャリバーを展開したのは、やはりキングセイコーの「キング」たる所以でしょうか。
タイトルなし
今回発表されたキングセイコー6Lモデルは、以前発売されたKSK復刻モデルのレギュラーモデルとしての位置づけであり、
 ・裏蓋メダリオン無し
 ・文字盤プリント変更「DIASHOCK 26 JEWELS」⇒「AUTOMATIC」
 ・革ベルト⇒SSベルト
という相違点をもって、発売されることとなりました。

裏蓋メダリオンをオミットしたことによるコストダウンはあるものの、昨今の値上げムーブのなか、SSブレスに変更したにもかかわらず、3.3万円増に抑えたのは企業努力の賜物と思います。
また、重くなりがちなSSブレスモデルでも130gという軽量化、プレザージュと違い裏蓋がソリッドケースである点も見逃せません。

タイトルなし
どのモデルにも一長一短はあります。
このように横並びにして比べると6R55モデルがキラリと光って見えます。
6Lモデルの18万円近い価格上昇のほとんどはムーブメントです。3針デイト付なら安い方でいいか…と思わせて6R55モデルを売る作戦なのでしょうか。(←そんなわけない)
キングセイコーはケースの仕上げにこだわっている分、実際に手に取って上位モデルとしての存在感を感じることができないと、選んでもらえないかもしれません。

ややレトロ感のあるケース形状が特徴的ですが、もしかしたら、好き嫌いがはっきりと分かれるかもしれません。
皆さんは、パッと見てどんな感想(印象)を抱きましたか?