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さら~っとオリエントスターから新たなモデルが6月10日の時の記念日に発売されるというネットニュースが流れてきて、モデルの画像を見たとき、2つのモデルが頭に思い浮かぶのと同時に、価格を見て「プアマンズ~」=廉価モデルかな・・・ずいぶんと高くなったもんだ、と思いました。

おそらく、皆さんも次の2モデルがパッと頭に思い浮かんだのではないでしょうか。
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そう、この2モデルです。
242,000円という価格、ベゼルのビス止めデザインから、あぁこの前出した30万フルスケルトンモデルの廉価版なんだな、と思いました。
だって、私の知ってるスポーツコレクションはこんな値段じゃないもの。

しかし、オリエントに詳しい方であれば、ご存じの通り、30万超フルスケルトンモデルは「コンテンポラリーコレクション」、ベゼルビスモデルは「スポーツコレクション」であり、上下の関係ではなく左右の関係にあるため、高級版/廉価版という位置づけは存在しないのです。

では、このモデルは?というと、スポーツコレクションの「フラッグシップモデル」という位置づけになります。
値段こそ、クラシックコレクション、コンテンポラリーコレクションより10万円ほど安いですが、これにて、各コレクションのフラッグシップとしての体裁が整いました。
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どのモデルもシリコン製ガンギ車を搭載した新規開発ムーブメントを搭載しており、フラッグシップとしてふさわしいスペックを備えています。

このモデル、なんとなくこれまでのモデルのケースの流用のように思えますが、実は異なっています。
「一緒じゃん」に見えてしまうところが、惜しいところと言えば惜しいところで、コンテンポラリーコレクションよりは安いけど、似たような下位モデルは10万円以上安い(もちろん、機械や仕上げが違うのだが)となるとちょっとパンチ力が弱いかなという気がしないでもない。

また、24万円という値段をフラッグシップにしてしまったことで、自然とアッパーが決まり、これ以上のフラッグシップへのハードルが高くなってしまったと思います。

ここに、私が廉価モデルと勘違いしたところがあって、cal.F8B61をこれまでのスポーツコレクションにぶち込んで廉価モデルに仕立てたのかなと思ってしまったのでした。
30万超のスケルトンモデルをフラッグシップに据えているのだから、20万円台はそれらを購入することを躊躇する層向けだろうと。

これは、時計好きとして純粋にオリエント社に謝らなければならないです。
新規開発のムーブメントをケース流用して展開するような、ムーブメント・オリエントスターの価値(プライド)を毀損するようなことするわけないですよね。
勘違いして申し訳ございません。まだまだ勉強が足りないな・・・
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一昨年、20万円台半ばが盛り上げれば・・・なんて記事を書きましたが、キングセイコー、プロスペックスに続き、オリエントスターも少し背伸びをすれば誰でも購入できる高級時計の入り口たるモデルが増えてきました。
実際には、時計全体の価格が上昇しているのも一因ですが、国内メーカーは消費者の消費動向をリサーチして商品仕様を決めているでしょうから、20万円台だったらこのぐらいのスペック、仕上げは欲しいよね、を満たしていると感じています。

また、有楽町にお邪魔して見に行ってこようかしら。