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昨年の11月にオリエントスターからフルスケルトンモデルが発売されたとき、34万円という価格に驚きました。
オリエントスターはドレス系フルスケルトンモデルが最上級で、スポーツモデルはもっと安い(手ごろな)イメージだったからです。


それよりも驚いたのが今回の「M45すばる」モデルのメカニカルムーンフェイズです。
これまで税抜き10万円台が中心であり税込価格でも20万円ちょっとだったモデルが税込価格30万円を超えてきたからです。
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スペックを見てみると、ケース径やムーブメント、ワニ革などが共通しているため、ケースのメッキと文字盤にお金がかかっていることが分かります。

文字盤は、型打ちしたものに樹脂を吹き付けています。型打ちはグランドセイコーの白樺モデルほど深い彫りではありませんが、細かなパターンが光を乱反射して独特の雰囲気を放っています。
ブルーの塗装は中心が明るく、周りが暗くなっているため角度によってはローマン数字がほとんど見えません。

果たして、文字盤とケースの仕上げの違いで10万円プラスの価値はあるのか・・・
気になったので有楽町まで見に行ってきました。
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文字盤の仕上げが分かるように撮ったのが左、実際の見え方が右です。
光の加減にもよりますが、視認性は非常に悪いです。メーカーとしても視認性は考えていないそうです。
かなり深い青で、なかなか魅力的に映りました。

が、、、
スペックどおり厚いんです。
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一言でいうと重いんです。
厚さでラグと手首の隙間が空いて、ベルトをジャストサイズにしないとグラグラします。
41×13.8のケース径がもたらす重さがありますので、汗をかくからちょっと隙間を…とすると安定しないんですね。

このモデルのように「時を読む」よりも装飾品としての性格の強いモデルは、エレガントさが欲しいです。
薄さというか儚さというか。
これ、39㎜×10㎜ぐらいだったら入手困難になるポテンシャルを秘めていると思います。

オンラインでは45本、実店舗(プレステージショップ)では145本の限定です。
プレステージショップは全国に約100店舗ありますので、各1~2本ほどでしょうか。
一度手に取ってその文字盤を体感してみてください。