キングセイコーが復活したのが約1年前の2022年1月25日でした。
ブティック限定の藤の花モデルを除き、この1年でラインアップが拡充したわけではありませんが、先行販売(2月18日)から一般販売(7月8日)まで間があった影響と思います。
そう考えると、全国で目に(手に)することができるようになってから、まだ半年しか経っていないんですね。


過去の記事を読み返してみると、我ながらうまくまとめています。
そして、この37㎜ノンデイトモデルにつきまとうcal.6R31でいいのか問題。

今回、発表となった新モデルはこれに対するセイコーなりの回答であると思います。
どや!新開発のcal.6R55一発目にキングセイコーを選んだど!

参考までに各キャリバーのスペックはこちら↓↓
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正直、スペック(数字)だけの比較では、既存の6R35とパワーリザーブ以外の何が違うのか分かりません。
この点に関しては、セイコーからの発表を待ちたいと思います。

皆さんは+2時間について、どう思われますか。
たかが2時間、されど2時間です。
メーカーが3日間持ちます!と公式に発表することの重さよ。
工業製品のとして、性能の上振れ、下振れを勘案してなお、量産ラインに乗せて遜色ないムーブメントを開発した、ということです。

嬉しすぎて文字盤にも3DAYSって入れちゃった。
そういうとこやぞ!
確かに新開発してうれしい気持ちはわかる。だが、プレザージュやプロスペックスをはじめ、これからどんどん載せていくんでしょう。
全部に3DAYS表記するんか?
裏蓋とか、ローターにこっそり「3DAYS」じゃあかんかったのかぇ・・・

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気を取り直して新モデルを見てみましょう。
37㎜モデルとの大きな違いは2点。
 ①大きさ(当たり前)
 ②デイト機能付き
37㎜から39㎜になりました!という横幅だけに目が行きがちですが、厚みも変わっています。
商品紹介ページでは11.9㎜(プレスリリースでは11.69㎜)となっており、37㎜モデルの12.1㎜より薄くなっています。
サファイヤクリスタルというよりも、新ムーブメントのおかげのような気がします。
このムーブメントがプレザージュに展開されたら、プレザージュ有田焼モデル厚い問題(12.4㎜)も解決しそうです。

また、今回はデイト機能付きとしたことで、より購買層が広がりました。
おそらく、セイコーとしてはちょっといい機械式時計の導入(=沼への入り口)にしたいのでしょう。
そのため、日付を採用したのだと思います。

新モデルでありながら37㎜との価格差は税込11,000円しかありません。
(発売日は値上げ後の3月10日、税込231,000円)
このカラクリは、ブレスの共通化です。
ブレスの共通化でコストを圧縮して、この価格差を実現することができました。
だが、おれは忘れていない。この価格差は値上げ後だということ。。。
値上げ前の37㎜との価格差は33,000円だ!

文字盤の色もニクイですね。
37㎜にラインアップしなかったサンレイのブルーとグリーンをもってくるとは。
私はホワイト(と、いうよりアイボリーのような感じですが)文字盤がSBGW231のような雰囲気で人気が出るのではないかと予想しています。

ちなみに、110周年記念モデルも同時に発売されます。
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こちらは2月24日発売で、替えストラップが付いて236,500円です。
値上げ前価格で考えると、文字盤意匠変更+カーフストラップ+3つ折れバックルで+38,500円か・・・高いな・・・
既存の替えストラップが尾錠セットで17,600円ですから、3つ折れバックルと文字盤意匠変更で20,000円。

あぁ~ダメダメ!
値上げ後の値段に16,500円プラスって考えよう!

発売前に銀座和光などでは展示されるはずです。
気になった方は試着してみてはどうでしょうか。