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グランドセイコーからクォーツGMTがモデルチェンジされ、9月に発売されます。
先代シリーズは多くの百貨店限定モデルなども発売され、他にはない高級クオーツGMTとして人気を博しました。
39㎜というサイズが日本人にとっていいサイズだったという理由もあるでしょう。
過去記事(先代モデルちょいまとめ)

先代モデルはヘリテージコレクションとのバランスからか、ややドレス的な印象を受けるデザインでした。
SBGN019~023が新GMTとして登場し、これが力強いデザインだったことから、同じスポーツコレクションにカテゴライズされたとき、ちょっとした物足りなさを感じるものとなっていました。

今回、デザイン上の変更点は大きく3つあります。
 ①時針・分針
 ②ラグ形状
 ③リューズ位置及び日付窓位置
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①:時針・分針のデザインは旧型と違い、針先をスパッと落としています。
  グランドセイコーのドルフィン針は定番デザインなので、旧モデルは文法どおりと言えます。
  一方、新モデルは現在のスポーツコレクションで発売されているGMTモデルと意匠を合わせており、スポーティーさが増しています。

②:ラグの形状も旧モデルが大きく面取りをして、シュッとしていたのに対し、新モデルは面取り幅を抑え、どっしりとしたデザインに変更されています。
  これも他のGMTモデルとの意匠合わせを行ったためでしょう。
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③:上図のとおり、また、ラインアップをみてもわかるとおり、クロノグラフ機構付きGMTを除き、グランドセイコーのスポーツコレクションにおけるGMTモデルのリューズ及び日付窓は4時位置に統一されました。
(グランドセイコーのムーブメントは下の数字が「6」のものがGMT機構があるものです。)
スペースの都合上、3時位置にせざるを得ないクロノグラフとSBGJ233という例外を除き、スポーツコレクションは4時位置、それ以外は3時位置という構成です。
リューズ位置はさておき、日付窓位置が4時位置であることに関しては、好き嫌いがあるでしょう。
しかし、これらの事実を鑑みると、これから発売される3針GMTモデルはすべて4時位置となると思われます。

旧モデルとの数字上のスペックの比較
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スペック上の差異はほとんど見当たりません。
縦が少し小さくなったこと、厚みが少し増した分だけ重くなっていますが、ほとんど気にならないでしょう。
値段も税込みで22,000円上がっていますが、昨今の値上げ情勢考えれば致しかたなし。
むしろ税込みで30万円台をキープしたのはよかったと言えます。

そして、新モデルは販路限定ではありません。
旧モデルは、グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップでしか購入できませんでした。
販路を限定することでブランド力が向上するという意見があるのも分かります。
保証書に付くショップ名へのこだわりやGS9クラブへの加入など、人によって重視するポイントが違いますが、販路が増えた(買える機会が増えた)ことはいいことなのじゃないかと思うのです。

旧モデルが生産終了となったので、後継モデルはどうなるのか心配していました。
まさか、SBGN019があるから、出さないなんてことないよね…⁉と思ってましたが、無事発売されて安心しました。
新モデルも、これから文字盤ラインアップを増やしていくと思われ、買わない(買えない)にしても、旧モデル同様カラフルなラインアップが増えることを期待します。

新モデルは何となくですが、黒文字盤の方が人気が出ると思います。
グランドセイコーにおけるGMT針は、セオリーどおり赤・青・黄色に着色され、パッと見でGMTモデルであることが分かりますが、そんなに主張したくない人もいると思うんですよね。
それに新発売のエボリューション9シリーズのSBGE283と雰囲気が似ているのも、黒文字盤を推す理由のひとつです。
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皆さんはどちらの文字盤が気になりましたか?

グランドセイコーのGMTモデルに触れた過去記事も良ければご覧ください。