
USグランドセイコーのホームページには、北米限定の44GSと62GSのモデルが紹介されています。
24節気の「霜降」をモチーフにしたモデルで、追加のクロコダイルストラップが付属してSBGA471が6000ドル、SBGH295が6900ドルというプライスタグが付いています。
北米は以前にもSBGWシリーズでグリーン(しかも3種類!)を発売しています。これらのモデルはプレミアがついてしまって、クロノ24では定価の2倍超という2次流通価格を形成しています。

無いものねだりは虚しいですが、羨ましいことこの上ないです。
アイスブルー文字盤は、グリーンの次に来るトレンドカラーだと勝手に予想しています。
ただのブルー文字盤よりも爽やかで涼しげな印象なので是非ともコレクションに加えたい1本です。
なぜ、北米にだけこれほどモデルが投下されるのか。
セイコーHDの2022年3月期第2四半期報告書を読むと、まず、売上げは若干国内が多いものの海外が伸長していることが分かります。

なかでも、北米はコロナ前と比べても売上げを伸ばしており、セイコーが最も力を入れるべき市場であることは明白です。
売上げが伸びた原因は、グランドセイコーの戦略(セイコーとのダブルネームの廃止、コレクション整理、24節気や日本の自然などをモチーフにした文字盤の投入など)が実を結んだことに加え、個人的主観ですが、良いものは良いとするアメリカ人ならではの気質が影響していると思います。
日本やヨーロッパなどは、ブランドのネームバリューや所有欲など「個人的価値観」に作用する要素で時計を選ぶ傾向があり、アメリカ人は性能という「客観的価値観」によりモノを選ぶ傾向があるのではないかと思います。
未だにグランドセイコーを「所詮、セイコーの時計でしょ」と言う御仁が皆さんの周りにはいませんか?
パワーリザーブが38〜42時間しかなく、精度もグランドセイコーより低いのにグランドセイコーより高い時計はいくらでもあります。(もちろん、仕上げなどの要素を加味する必要はありますが。)
国内の状況は自ら招いたものと言っても過言ではないのかもしれません。
もっとも、時計の好事家・愛好家の方々でさらに進んだ方は、カスタム品や振興ブランドといった他の人が持っていない物、という高みへと進んでいるようですが…
しかし、魅力的な商品が無いと更に人心が離れていってしまうのも事実であって、放っておくわけにもいかんのです。
100万近い機械式GMTやら、エボリューション9シリーズだけではなく、日本でもSBGWシリーズの拡充をばお願いしたい。
手巻3針て時計の基本だと思うし、定期的にメンテすれば、それこそ一生モノです。
手巻3針SSモデルがSBGW231だけだなんて、寂しすぎるよぉ〜
よろしければポチッとお願いします。更新の励みになります🙏
人気ブログランキングへ

時計ランキング
コメント