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セイコーの現代デザインシリーズは、ファースト、セカンド、300m、アルピニストと様々に展開されています。
あくまで「現代デザイン」ですから復刻とは違うワケです。
ここを理解したうえで各タイムピースと向き合わないと心の収まりが悪い(上手く噛み合わない)でしょう。。

さて、南極地域観測隊に寄贈されることとなった当モデルですが、特筆すべき要素は3点あり、それぞれ見ていきたいと思います。

①エバーブリリアントスチールケース(EBS)
エバーブリリアントスチールケースが最初に登場したのは2020年3月のプレスリリースでした。
それは、プロスペックス55周年記念モデル(ファースト、300m、ツナ缶復刻モデル)に奢られていたのでした。
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公式HP
その後、寅さんモデルや搭載キャリバーを変えてファーストダイバー2種が発売されましたので、当モデルは第3弾とでもいいましょうか。
当モデルは追加ストラップもついていながら最も安く購入することができます。

②300mダイバーデザイン
300mダイバーデザインですが復刻ではないので55周年モデルのようにワンピース構造は採用していませんし、防水性能も200mにとどまっています。また、文字盤には賛否両論あるプロスペックスマークがあります。
過去に、と言っても1年前ですが300mダイバーの現代デザインはcal.6R35を引っさげて発売されています。
過去記事
すでに「現代デザイン」が発売されているところに重ねて現代デザインが発売されているのは、多少の違和感を感じるところですが、セカンドダイバーでも同様の現象が起きています。
セカンドダイバーでも搭載キャリバーを変えて発売しています。こちらはEBSケースではなく単なるSSですが。
そして、よく見るとこれまでもモデルと異なり、日付窓が3時位置から4時へと移動してることも確認できます。

③cal.8L35
当モデルに搭載されるキャリバーは雫石工房で製造される高級品です。
55周年モデルは同じ雫石工房製ですが、cal.8L55であり、石数や精度が上のものが載っています。そのため、55周年モデルはEBSケース、シリコンストラップという共通項がありながら、70万円+税という値段となっています。
一方、cal.8L35は一般モデルのMM300シリーズに搭載されており、SSケースで35万円前後の値段がついています。
当モデルは税込み50万円ですから、ケースとして約15万円ほど高い計算となります。

まとめるとこんな感じ。
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いかがでしょうか。
55周年モデルは搭載キャリバーもスペックも申し分無しでしたが、77万はエグい。(55周年モデルはワンピース構造という特殊仕様なのでその分も乗っていると思われる)
ノーマルモデルはスペックは十分ですが、SSケースなので高級感に欠ける。
ですが、EBSだって大枠ではSSなのであって税込+15万円の価値があるかと言われたら、万人対する訴求力はまだまだかなという心象。
そうは言っても、デザインはカッコいいしEBSケースモデルを買えるのはセイコーだけ。しかもEBS採用モデルの中では最も安く購入することが出来ます。デザインや素材にバチッとはまった方にとっては「買い」のモデルではないでしょうか。
ロレックスサブマリーナのようにマラソンする必要もないですし、百貨店ポイントも付きますしね(←しつこい)

2022.1.16追記
海外では1300本限定のオーシャンモデルだけではなく、600本限定のモデルの展開もあるようです。
SLA057JCとして発表されました。
ただし、ブティックなどの直営店もしくはセイコードリームスクエアオンラインのみでの発売となります。オンライン販売は直営店に足を運べない人でも購入できます。
下世話な話かもしれませんが、同じ金額で売れるのならば卸すより、自分のとこで買ってもらったほうが、実入りはいいですよね。ECが進むのはいいかもしれませんが、小売の崩壊や消費者にとっては購入先の選択肢が狭まるなど必ずしも恩恵ばかりだけではないのかもしれませんね。

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皆さんは、当モデルをどのように感じましたか?




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