グランドセイコー二十四節気コレクションが発表されました。
公式HP
春分、立夏、秋分、大雪という春夏秋冬の区切りを表現したダイヤルは、実際に手にとって見ると、もの凄く綺麗であろうことは想像に難くありません。
普段の生活において、カレンダーを見ると啓蟄やら春分やら書いてあるので、「暦の上ではもう春かぁ〜」なんて感慨に耽けることもありますが、今年の春分は3/20、同立夏5/5、同秋分9/23、同12/7。10月だというのに30℃を超え、まだまだ半袖が手放せない気温とあっては、暦の上では秋ですよ〜と言われても、文字通り体感できません。
先人たちは、1年を24に分けて季節の遷ろいを感じていたのに、現代では今年も秋をすっ飛ばして冬が来そうです。
さて、当モデル群、なんか既視感ありますね。
お気付きの方も多いと思いますが、これらのモデルは2019年にアメリカ市場限定で発売されたコレクションと同一のものです。
北米HP
搭載キャリバーやデザインも全く同じで、発表時は全て6300ドルというプライスタグがついていました。
2019年の平均レートが1ドル=110円ほどですから、日本で展開されていたとしたら693,000円ぐらいとなったのではないでしょうか。
現在ではスプリングドライブモデルは6600ドル=726,000円に値上げしています。
今回、自動巻きモデルは704,000円、スプリングドライブモデルは759,000円という展開ですのでほぼ同じといっても差し支えないでしょう。
公式HPを見てみても、自動巻きモデルはSS外装ですが、スプリングドライブモデルは商品スペックのところに外装材質の表記がありません。おそらくブライトチタンだと思われます。
そんなことより、
海外で2年前に発売されていたモデルをグローバル展開することってあるんですかね?
車業界ではよくある話ですよね。
トヨタのRAV4、カローラクロス、日産のキックス、三菱の旧トライトンなど海外向けに開発したモデルを日本仕様にブラッシュアップして販売することは多いと思います。
時計業界じゃあ聞いたことない。私が無知なだけ?
グランドセイコーの海外サイトを見てみると、日本を筆頭に、
オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、インド、オランダ、ニュージーランド、フィリピン、スペイン、タイ、イギリス
のHPでの展開が確認できます。
一方、ドイツ、イタリア、インドネシア、パナマ、ロシア、台湾、トルコ、アメリカのHPには載っていませんでした。
地域限定モデルがグローバルに展開されることは、見方によってはお目当てのモデルの新品が自国で購入できるというメリットがあります。
しかし、当初限定と言われて買った人たちは?
評判の良かったモデルのモデル展開はよくあることです。
例えば、パネライのオールブロンズは、2011年モデルは1000本限定でしたが、2021年モデルは通常モデルとして発売されました。しかし、その仕様は当然変えていますし、限定が解けるまで10年もかかっています。
2年前にアメリカ市場限定と思って買った人たちは、今回の展開についてどう思っているでしょうか。公式HPをみても「Limited」の文字は見当たりません。
グローバル展開は嬉しい反面、既存ユーザーを大事にしているのかなぁという思いも…
他に気になる海外モデルもあります。今後どうなってしまうのか!?
他に気になる海外モデルもあります。今後どうなってしまうのか!?
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コメント
コメント一覧 (2)
限定商品の「限定感」って購買意欲を刺激する意味で、とても大事だと思っています。
セイコーは次々と限定を出しすぎるので、限定商法の会社みたいなイメージです。
butsuyoku1624
がしました