あまりCASIOの記事は書きません。
CASIOのメインといえばG-SHOCKですが、情報量も情報収集力も分析力も勝てない大先輩ブログがありますから。
オシアナスは他のブランドに比べると新作として発表されるモデル数が少なく、我が琴線に触れることも少ないのでなかなか記事になる機会が限られてしまうのです。
さて、先日家電量販店のショーケースを覗いたところオシアナスのダイバーズが、大幅にプライスオフされた値札が付いていました。

5月発売となった最新モデルは何とか体を保っていますが、その他は軒並み50%オフ。
当モデルは昨年、カシャロの新モデルとして発表されたものでした。
定価25~30万円弱のモデルが発売わずか1年で50%オフ。しかも、公式HPのコレクションページでは表示すらされない。
失敗モデルといって差し支えないでしょう。
ISO規格を満たした本格ダイバーズであり、大型なるもチタン製で127gという軽量級、という特徴を備えたモデルでした。
失敗した原因は、いくつか考えられます。
①デカイ
当初の懸念どおり、ケースサイズ(縦×横×厚さ=51.8 × 48.5 × 15.9 mm)がデカすぎ、厚すぎです。どう考えてもデイリーユースには向きません。じゃあ、ダイバーで使用するかというと、使う方は少ないでしょう。では、普段使いにデカく、プロユースでは使われないこの時計は誰が使うのか…②同士討ち
ダイバーズモデルにおけるデザインアイデンティティの確立に重要なのが、ベゼルです。(デザイン及び素材)当モデルもサファイアレジスターリングを採用し、アルミやセラミックとは異なる質感を醸し出しています。
しかし、皆さんご存知のとおりオシアナス・マンタシリーズには、ベゼルに拘ったモデルが多数ラインアップされています。江戸切子を筆頭に最近はプラチナ蒔絵モデルも発売されました。
複数モデル出ているということは、それだけ人気があるということです。
つまり、ダイバーズのデザインが好きな人、特にベゼルが主張しているモデルを選ぶ人は大きさ、性能ともマンタシリーズで十分なのです。
③時計としての機能ほか
ダイビングログ要る?時計として、ダイビングウォッチとしての本来の機能を追求するならまだしも、どこでどのくらい潜ったかという機能をオシアナスに搭載すべきだったのか。また、オシアナス全体に言えることですが、スマートフォンアプリで時刻補正をしなければ、また、電波受信しなければ単なるクォーツ時計としての精度に成り下がってしまいます。
電波受信できない場合のリスクヘッジとしてスマートフォンアプリ連携が備わっているのですが、やはり、時計は時計単体で精度を維持してナンボだと思います。
スマートフォンアプリで連携と言われたら、私でも何か面倒くさいなぁと感じてしまいます。
セイコーやシチズンは、ブランドやモデルが市場で求められている機能やデザインを理解している節があります。
もちろん、CASIOだってG-SHOCKはアップルウォッチ同様「G-SHOCK」というカテゴリーを築いたのであり、これまでのヒエラルキー・価値観からの脱却に成功しています。
しかし、残念ながらオシアナスは従来のヒエラルキー・価値観の中で戦わざるを得ません。江戸切子ベゼルで少し存在感を示したように思いましたが、次が続いていません。
海外ならいざ知らず、GPSや電波時計はセイコー・シチズンという国内メーカーが世界のトップを走っている市場で戦わざるを得ないのは、同情しますが、さりとて今更機械式時計市場には参戦できない。
やはり、セイコー・シチズンとは異なるベクトルを模索しながらも、市場に受け入れられるデザイン、大きさ、機能でなくてはなりません。
これでいいのかオシアナス。
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コメント
コメント一覧 (6)
OCW-P2000はサイズ的に売れないのは分かってましたが、カシオがこの短期間で闇に葬るとは思いませんでした。サイズはフロッグマンとモジュールを共有してるから仕方が無いというのがカシオの言い分だと思いますが、やはり一回り以上は小さくして欲しかったですね。フォルムとチタンの仕上げが良いだけに残念です。
butsuyoku1624
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butsuyoku1624
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学生がつけるならいざ知らず、いい歳こいてがつけるのは気恥ずかしいデザインになってると思います。
逆輸入のエディフィスなんか見てると気になる物があったりするんですけどね。
butsuyoku1624
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