先のブログで今後のレディースモデルの在り方について書きました。

メンズモデルのダウンサイジング、レディースモデルのサイズアップと、これからは男性/女性モデルの垣根・境目が曖昧になってくると思われます。
もちろん、メインターゲットが男性の筋骨隆々逞しいモデルや女性向けの小型モデルが無くなることはないでしょうが、「それだけ」では時代の潮流には乗っていけず、ユーザーからそっぽを向かれてしまうかもしれません。

では、実際にデザインアイデンティティを共通化し、スペックを落とさずにダウンサイジングすることは可能なのでしょうか?
2021年の新作モデル群の中にはそういったモデルがいくつかあります。
そのうちの一つ、タグホイヤーアクアレーサーは今年フルモデルチェンジし、価格が手頃なので気にはなっているモデルです。
IMG_20210706_223812

43mm / 36mm

357,500円 / 335,500円

大きさ・値段、細かなデザインの違いはあれど、300m防水の機械式(キャリバー5)というスペックは共通です。
やはり、43mmという大きさが気になるので本命は36mmかな〜と思い、試着してきました。
IMG_20210706_223149
こちらは43mmモデル。
画像の雰囲気は悪くないですが、私にはやや大きい。ただ、時計本体の厚さと直径のバランスは良いし、文字盤も大きくて見やすいです。
大きいので存在感もありますし、デザインが気に入れば全然アリだと思います。

IMG_20210706_223205
そして、こちらが36mm。
手首の収まりはいいですが、実際は文字盤が非常に小さく感じましたし、直径と厚さのバランスもあまりよくありませんでした。
(画像以上に小さく、厚く感じました。)
どうしてもベゼルの分だけ文字盤が小さくなってしまいます。

スポーツモデルは、ベゼルや防水性を確保する必要性から大きく・厚くなる傾向にあります。
装着感を考えるとダウンサイズモデルは、防水性の低下(300→100)やムーブメントの変更(機械式→クォーツ)などもやむを得ないのかなぁとも思います。
一方で、チューダーブラックベイ41/36/32のようにベゼルが薄いモデルは、ダウンサイジングの親和性が高いといえますね。
IMG_20210706_230544
単純にダウンサイジングするのではなく、時計のデザインや求められるスペックやシーンによって、スペック等を変更しつつ上手くブランディングしていくことが必要のようですね。



よろしければポチッとお願いします。更新の励みになります🙏
人気ブログランキングへ

時計ランキング